タイトル(来客対応のポイント)


 自動車自動車
ハンドルの左右を問わず、後部席の進行方向右側が第一の席

日本のように車が左側通行で車寄せが左になる事がほとんどの場合、上位の方に右奥に乗っていただくには、奥にずらしてもらう必要があります。後部左側にお座りになったら、無理に奥に移動してもらうことをせずに、同乗者が車の前か後ろを回って、後部右側に乗車着席します。

 国賓、大切な意客様の場合、後部座席に3人掛けをしていただくことは避けたほうが良いでしょう。

 女性は、着物の時、ミニスカートの時など、又お年を召した方など、車内で右にずれるのはつらいもの。タクシーでは“私が先に乗りましょうか”など、ちょっと一声かけての心遣いも必要でしょう。


長距離の場合、後部席中央はつらいもの。(B)のように下位の者が後部席中央に座ります。その時も“長距離になりますので、私が後部席中央に座りましょうか”など一声掛ける心掛けを。

(A)(B)
自動車:例1自動車:例2



花参考
 オーナードライバーの場合

オーナードライバー:例1

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 歩くとき歩くとき
歩くときは、車道の側に自分が行って、内側にお客様が原則

男性と女性の場合、男性が車道側、内側が女性



歩くとき:例1歩くとき:例2

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 和室和室
基本的には、床の間を背にする場所、入り口から遠いところが上席です。

(B)のような長い座卓の場合、幅の狭い側を木端といい、長い側に比べて軽い席とされています。従って(2)の位置は(1)の正面となります

(A)(B)
和室:例1和室:例2


[和室参考例]
和室参考例:例1和室参考例:例2

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コラムタイトル
日本の風俗の謎/なぜ左が上席なのか
 中国の「礼記」(礼節の基本や、道教的なお祭りの仕方を決めている書物)の中に、左が上座だと書かれています。これは心臓が左にあるからです。心臓が左にあるから左手で心臓を守り、右手が働き手として仕事をするという訳です。左手は大切にしなければならないのはこのためであり、左が上席と定められたようです。日本でも左大臣は右大臣よりも上ですね。

 礼法の基準では、左上右下となっていますから、人にものを勧める時にも、下座から、つまりその人から見て右側からものを出さないといけないと言われています。後に、日本では刀を左にさすようになり、座るときにどうしても刀を左に置くため、左側からは近寄ってはいけない、といった護身の原理も入って来ますが、もともとは中国の思想の影響で、それを日本の礼法が、受け継いできたということです。

 お雛様でも、こちらから見て左側が男雛、右側が女雛になるわけです。これはもともと紫宸殿における天皇の位置から来ています。(関西では逆になりますが、古い宮中の儀礼から言えば関東の飾り方が正しいといえるそうです。)
イラスト(左大臣・右大臣)

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