コミュニケーション(1)
−コミュニケーション上手−


 さて、世の中はどんどん変化し、価値観が大きく変わってきています。お金の価値もどうなるのやら。そんな中、いつの世も変わらないのが「幸せでありたい」という思い。
 幸せでありたいために私たち人間は、食欲・物欲など様々な欲求を持ちます。その最終段階の欲求は、「表現欲求」なのです。自分の思い・物・事などを表現し、それが受け入れられ、リアクションが返ってきたときに初めて満足感が得られ、幸せであるわけです。その満足感が良い人間関係を結び、良いビジネス関係につながります。表現したり受け入れたり、これがすなわち「コミュニケーション」です。人間同士だけでなく、動植物や自然、地球との関係も同じこと。つまりは、コミュニケーション上手であるということが大きな意味での「幸せ」のカギを握っているようです。  
 コミュニケーションは、バーバルコミュニケーション(言語コミュニケーション)とノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)の2つに分かれます。ノンバーバルコミュニケーション研究のリーダーの1人、レイ・L・バードウィステルは、対人コミュニケーションを次のように分析しています。
『二者間の対話では、言葉によって伝えられるメッセージは、全体の35%にすぎず、残りの65%は話振り、動作、ジェスチャー、相手との間の取り方など、言葉以外の手段によって伝えられる。』
 集団になると、話の内容そのものの伝達は、たったの7%になってしまうようです。
 この、65%の「言葉ならざる言葉」を理解できれば、相手のニーズをより早く正確に読み取ることもできますし、 相手にもより満足感のある関係を提供することもできるのです。
次回、「ノンバーバルコミュニケーション」について詳しく説明しますのでお楽しみに。