自分を、又は今いる環境をすっかり変えてしまいたいと思ったことはありますか。変える機会が欲しいと思ったことはありますか。
 私は何回もありますし、これからも沢山あると思います。ちょっとしたきっかけを“今だ”と自分を変えるチャンスと思い込んで来たように思います。
 例えば毎年やってくる新年を迎えるとき。考えてみれば、12月31日と、新年1月1日は、普段と変わりなく続いている訳です。突然始めのスタートに戻るのではないのですが、“よし、やろう!”という決意、思い込みが大切なんだと思います。
 決意した翌日から目に見えて変わることはありません。しかし、その決意が日常生活に小さな、目に見えない変化をもたらします。その見えない積み重ねが、人生を導いて行くのではないでしょうか。そしてまた新たな決意で、小さな軌道修正をしていく。その繰り返しなんでしょうね。

遺伝子の研究で有名な村上和雄先生のお話しをご紹介したいと思います。
 地球上には---人間ももちろん含めて---約20,000種類もの生物が生息し、そのすべてが同じ遺伝子暗号を使っているそうです。遺伝子レベルだと人間も大腸菌もたいした差はないと言うこと・・・?。(なーーんだ、と気が楽になるような、ショックなような。人間は偉いなどと奢っていたら罰が当たりますね。)4個だけの化学文字で、30億もの暗号をもっているそうです。
 生命の不思議、驚嘆は、遺伝子のON・OFFです。人間には人間にとって必要な遺伝子がONになり、虫には虫にとって必要な遺伝子がONになる。人間の1つの固体の中でも手、足、心臓など、それぞれに必要なものだけONになるのです。

 私たちはまだまだ使い切れていない能力が沢山眠っています。遺伝子を目覚めさせること、すなわちONにすることで可能性が広がるとのこと。そして、遺伝子のON・OFFには心の持ち方が大きく関わるのだそうです。
 “よし、やろう”という小さな決意の積み重ねが遺伝子をONにして、細胞レベルでも自分を助けてくれる、だから願いは実現すると私は信じたいと思います。

 楽しい、悲しい、嬉しい・・・、あらゆることが人間関係に直接、間接的に関わっています。さあ、2000年です。上司、同僚、友人、家族・・・、人との関わり方を見直す、即ち、自分を見つめるチャンスです。遺伝子をONにするきっかけも、そんなところから見つかるかもしれません。
 新しい自分発見、“今年こそは”と始めるにはぴったりの年です。


次ページリンク フッダ