表情と声(1) 表 情

豊かで魅力的な表情は、豊かな感性から。ラッキーなことに日本には素晴らしい四季があります。
が散ると目に優しい柔らかい若葉の緑鯉のぼりが姿を消すと、ジメジメした梅雨になり、七夕、そして一気に日本の暑い夏のにぎやかな声。お盆、花火が終わり、虫の声が聞こえると、やがて燃えるような赤い紅葉の秋。カサカサと音を立てて枯れ葉が落ちると、チラホラ舞う、真っ白い日本の冬コタツでお節料理・・お正月、豆まき、雪解けが始まり、ひな祭り、そして桜の季節がまた巡ってきます。
お雑煮、七草粥、土用の丑のウナギ、スイカ、おはぎ、秋茄子、秋刀魚、お鍋、年越しそば・・・・書きだしたらきりがありません。
視覚、嗅覚、聴覚、触覚そして味覚・・・五感を刺激してくれるものは私達の身の回りにたくさんあります。子供のころからの経験をどうぞ皆さんも思いだして下さい。身近な様々な刺激に敏感になり楽しむことは、豊かな感性を育て、豊かな表情を作ります


日本には古来より季節を表す言葉「季語」がたくさんあります。その中の時候に関するものをいくつかあげてみます。 新年の季語であれば、初春・迎春・正月・元日。 春の初めは、初春・早春・春めく、中頃になると啓蟄・仲春・春分などがあります。春も終わりになると、八十八夜、夏近し、花冷えというような季語が出てきます。 夏の季語では暑さを段階的に表すものが出てきます。小暑・盛夏・大暑・極暑その次は炎暑。いかにも暑そうでしょ。 秋になるとすこし寂しげな、きれいな響きの季語が多くなります。新涼、白露、夜長、そぞろ寒などです。 冬も終りになると、春近し・冬尽く・春待つなど春を待ち望む気持ちが現れます。 今年も10月に入り、秋深しこの頃ですが、皆さんも日本の恵まれた季節について考えてみて下さい。


表情と声、そして心は直結しています。
明るい表情は、明るい声から。明るい声は明るい心から。
具体的な表情と声のトレーニングについては次回をお楽しみに。