表情と声(1) 表 情

さて、きれいな人だとか、感じのいい人だというのは一体どこからくるのでしょうか。もちろん、全体の印象が大切ですが、顔に限っていえば、いわゆる顔の造作よりも、笑顔や活き活きとした目の輝きからくる印象に左右されています。いつも豊かで自然な表情が顔の命です。何を考えているのか、どう生きているのかが、そのまま顔や、目つきなどに現れているのです。まさに顔はその人の履歴書といえるでしょう。
特に20才を過ぎてからの顔は自分自身の責任であり、自分で作り上げていくものです。


日本人によくありがちな、ニヤニヤと笑うごまかしの笑顔は、決して豊かで魅力的な表情とはいえません。物事に取り組むまっすぐな険しい目つき、愛情をもって部下を叱る怒った顔、時には、新しいプロジェクトに悩む顔など、真剣な表情も魅力的です。が、基本はやはり、“笑顔”



いかがですか。顔の表情は、自分だけがじかに見ることができません。しっかり笑顔を出しているつもりでも、ただただ緊張している顔だったり、真剣なつもりでもニヤニヤしていたり。ふつうの状態の顔を見るためには、できればビデオに撮ってもらうのが一番です。それが無理なら、鏡の前で、何かセリフをいいながら自分がどんな表情をするのか知っておくことが大切です。電話の前に鏡を付けるのも、自然な顔を手軽にチェックできる良い方法です。今まで気づかなかった、色々な癖が見つかるはずです。
米国歴代大統領のイメージマネジメントの気配りは有名ですが、講演やインタヴューの時などの視線や表情も、コンサルタントによるトレーニングがされています。