表情と声(1) 表 情


表情豊かになる
「笑ってあげなさい。笑いたくなくても笑うの。笑顔が人間には必要なの。」-----
亡くなったマザーテレサの言葉です。TVや雑誌、新聞などで見るマザーテレサの顔にはいつも静かなほほ笑みがありました。特別に意識して見てはいないのだけれど、いつも
スーッと心に染み入る笑顔でした。


マザーテレサにとっての「笑い」
マザーテレサにとって「笑い」とは自分自身を目的とするところへ導いてくれるものであり、神の愛を生きるものにとって欠くことはできないものだったのでしょう。彼女の言葉には次のようにあります。
「親切で、慈しみ深くありなさい。あなたに出会った人が誰でも、前よりももっと気持ちよく、明るくなって帰るようになさい。(中略)親切があなたの表情に、まなざしに、ほほえみに、温かく声をかける言葉に表れるように。(中略)子供にも貧しい人にも、苦しんでいる孤独な人すべてに、いつでも喜びにあふれた笑顔を向けなさい。世話するだけでなく、あなたの心を与えなさい。
子供の世話をするとき、誰かの話し相手や、相談相手となるとき、薬をあげるとき、誰に何をするにも、いつも口元にほほ笑みがあるように。」


マザーテレサがおっしゃる通り、笑顔にであうと人はほっとしたり、ゆったりしたり。皆さんも経験ありませんか。電車の中など、笑顔の赤ちゃんの周りの人々が、ニコニコしている光景をよく見かけます。私もついニコニコしてしまう一人ですが…。赤ちゃんの純粋な笑顔は、人の心を癒す大きなパワーがあるようです。私達もかつてはこんな純粋な笑顔の持ち主だったはずなのに、一体どこに置き忘れてしまったのでしょう。
「ワー、待ち合わせに遅れた!!」なんて時でも、相手がニッコリしていてくれると、ほっとする反面、素直に「ごめんなさい」と言える…不思議です。もし怖い顔でいきなり叱られたら、アレコレと言い訳をまくし立て、自分も相手もいやな気分になってしまうでしょうね。