の一つ、恥ずかしい話ですが、かれこれ20年近く前、大失恋してボロボロになっていた私が“アッ、もう大丈夫”と思えたきっかけ。それは実家のトイレのわきに咲いたスミレの花に朝露が溜まっていて、朝日にキラキラ輝き、それが心に染み入って、すっごく感動したこと。きっと普段なら見過ごしてまう、なんてことはない風景です。が、私にはその小さな世界が、とても大きな世界に見え、それに感動し、大丈夫と確信し、その日から、しっかり食事も取れるようになりました。感動が、私の心にOKサインを出した、大丈夫と決意させたのかしら・・・、と思っています。




た、逆に自分が絶好調の時には、自分を振り返ったり、周りを見回したりは、ついつい忘れがちになりませんか。そんなときにもコミュニケーションが生きてきます。友人知人とのコミュニケーションに敏感になると、“アッ、何かいつもと違う”と感じるときがあります。そんなときは、グッドチャンス。自分は独りよがりになってはいないだろうか、方向を間違えてはいないだろうか・・・、と振り返りの良いきっかけになります。大人だから正しい、経験者だから間違いはない、とは限りませんからね。
 直接のその相手との人間関係の振り返りという意味だけではなく、様々な振り返りのきっかけが、コミュニケーションから生まれるのです。




 最近、般若心経(瀬戸内寂聴さんのもの)を取り出して読み返しています。(特定の宗教に属している訳ではありませんが)今年の後半は充電が必要と感じているからかも知れません。
 読み返してみると、以前気にも止めなかった箇所に引かれたり、今日、今の現実と重なる箇所を見つけたり。パラパラとめくりながら、感動したり、反省したり、思い出したり・・・、しているのです。
 その時は、正しいと信じてしたこと、力を最高に出しきって行ったことであっても、ずっと正しい、ずっと最高とは言えないと思いませんか。世の中も自分も、どんどん変わっていますのもね。だから、振り返りはとても大切だと思うのです。


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