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![]() ![]() そして情けなかったのは、12、3歳の子供達が“こんにちは”とさわやかな挨拶ととも楽しげに登って行くのです。 さらに、どう見ても60歳近い女性のグループは世間話をしながら、“こんにちは、お先に”と、足取りも軽やかに私をさらっと追い越して行くではありませんか。彼らがいなければ私は登ることを止めていたかもしれません。が、そうなんです。彼らに刺激をうけて、私も登り切ったんです。 |
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自分の体ながら、「人間の体はすごいな」と思いました。登り始めて1時間を過ぎるころから、体が慣れてくるんですね。どう登ると自分にとって一番効率がいいか、体でバランスを取れるようになるのです。 大股ではなく小股で歩くようになり、狭い道ながらも蛇行することで登りやすくなったり。そして、大変ながらも余裕も出てきて、風の動きや音を感じたり、木の匂い、鳥の声・・・。感覚が敏感になったような気がしました。 |
![]() ぽっかり浮かんで見える富士山の美しい姿、変わり始めた樹木の色、ひんやりと心地よい風、そして登りきった満足感、まさに“心を遊ばせる”・・・感動でした。 |
![]() 自然との触れ合いの場所は子供の躾の場とよく言われますが、子供だけではありません。分かってはいることながら、私も改めて多くを学びました。 |