アイコンタクト


映画の話題で盛り上がっているイラスト
先日、ある食事会で映画の話題で盛り上がりました。全員同じ映画を見ていたにもかかわらず、覚えているシーン、感動したシーンの違うこと、違うこと。「そんなシーンあった・・・?」なんて。映画に限らず、よくあることです。 

 見ているつもりで見ていないことも多いものですし、たとえ同じものを見ても、経験が違えば感じ方は随分違うものです。  ものを見ることは光を感じることから始まります。光には色はありません。人が光を感じ、大脳で見るのです。生まれてからの経験、知識、教養の集積で、色を識別し、形を認識するのです。
 五感、すなわち、視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚の中で、人類にとっては、視覚から得る情報が最も多く、脳に通じる神経では視覚に関係するものが最も多いのです。
 “百聞は一見にしかず”です。


目は口ほどにものを言う”事は、20世紀の大発見!なんて事はもちろんありません。古代エジプトのツタンカーメン王の時代から今日に至るまで、女性は様々な形で目の化粧を研究し、施して来ました。現在では、アイライナー、マスカラ、アイシャドーなどで化粧をし、最近ではカラーコンタクトレンズで瞳の色を変えてしまう女性もいます。自分の目を魅力的に見せる、すなわち、目から送りだすメッセージに注意を引き付けるための化粧をしてきたのです。
元子先生の写真
 瞳孔が収縮している女性の顔写真と、同じ写真を修正して瞳孔だけ拡大させた、2枚セットの数人の女性の写真を使用し調査が行われました。男性に見せたところ、彼らはすべて瞳孔の開いた写真に好意を示し、小さい瞳孔の方には、より消極的な評価を示しました。人間の瞳孔は、その人が何かに対して積極的な感情を持ったときに拡大し、消極的な感情を持ったときには収縮すると言われています。目は心の窓。生き生きした心のときには瞳孔が開く=目は輝くということ。その目が人に好印象を与えるのです。いわゆるお化粧だけでなく、目が輝くための心もしっかり育てなくてはいけませんね。

 “鵜の目鷹の目”、“目が飛び出る”、“目がない”、“目が光る”、“目と鼻の先”、“目の色を変える”、“目の敵にする”、“目を三角にする”、“目を白黒させる”、“目の上のたんこぶ”、“目の毒”、“目をつぶる”・・・・・・、目がついた言葉は随分沢山あるものです。


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