電話機が発明されたのは1876年のこと。皆さんよくご存じのアレキサンダー・グラハム・ベルが発明者です。
 日本では、1890年、東京横浜間で初めて電話交換サービスが電話交換手による手動式で行われ、1900年には公衆電話が登場しました。ダイヤル通話が普及したのは関東大震災後の1923年のこと、そして一般に電話機が浸透し、日常に溶け込んだのは1960年以降です。そのころはまだダイヤル式の黒電話。電話の光景が日常になってまだ40年なんです。

 その後、ポケベル(サービス開始は案外早くて1968年)、留守番機能、家庭 用ファックスの普及、コードレス電話、特にここ数年のPHS、携帯電話、インター ネット、Eメールなどの普及の早さには驚きます。テレビ電話も出て来ました。
 また、キャッチホン、ダイヤルQ2、伝言ダイヤル、番号通知など各種サービ スも次々と出てきています。ちなみにテレフォンカードの登場は1982年。


世界で初めて携帯電話を導入したのはアメリカ、1946年です。日本での初めてのサービスは1979年12月3日、東京23区内のエリアです。
 私が最初に携帯電話を見たのはアメリカで。ブリーフケースほどの大きさのバッテリーの携帯電話を、撮影スタッフが肩にかついでいたのを覚えています(まあ、な んとか携帯できる大きさではあります)。
 今ではほとんど日本中をカバーしていますが、私が携帯をもち始めたほんの数年 前はまだアナログで、エリアも限定されていて、混んでいると“ただ今込み合ってお ります”とメッセージが流れ、つながらないことも多かったものです。
 今や、イリジウムなど、もう舞台は世界中です。


 
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電話の位置付けの変化

 電話が普及して最初、多くの家庭では電話は下駄箱の上など玄関に置いてありました。(サザエさんでも玄関に近い廊下にありますね)それに象徴されるように、電話は家庭内部と外部の境界にあり、それらを繋ぐメディアとしての位置付けでした。

 家庭に一台、それを家族で共有していた訳です。それがどんどん内に入り、コードが長くなり、移動が可能になり、コードレスになり個人単位のパーソナルな位置付けに変化しました。電話の役割も、連絡を取り合う道具から、日常のコミュニケーションのツールとして生活の中に浸透してきたのです。



 電話がパーソナルな位置付けになった今、家庭内では、時に電話は家族を分散させ、また離れた家族間では結び付きを保持するという両面を持っているのです。
 





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