ころで、私たちは相手との対人距離においても心地いい、悪いと感じる距離があります。
 満員電車ではなんとか我慢できる接触でも、空いている電車での接触は我慢できませんね。又、駅の窓口などで並んでいるとき、後ろの人が自分に近づき過ぎていやな思いをしたり。

「満員電車だと我慢できる距離だけど・・・」

「空いてる車内だと気になりますね。」
 
 対人距離や位置を上手にとる感性も人間関係を豊かにスムーズにしてくれます。私たちは誰でも自分の身の回りに、これだけは人に侵してほしくないという空間があり、他人にそれよりも中に入られると不愉快になります。どのくらいの空間を取ればいいのか、どの位置がいいのかを知ることが、人間関係、ビジネスを成功させるための大切な要素になってきます。


(1) 親密な間合い 0〜46cm
特に0〜15センチは、お互いに体温や匂いを感じられるほど対人距離が近い。赤ちゃんとのスキンシップや特に親しい仲の距離

(2) 私的な間合い 46cm〜1.22m
手を伸ばせば相手に接触できるぐらいの距離。

(3) 社交的な間合い 1.22m〜3.66m
テーブルなどで物理的にこの距離をとらせるようになっている。視線のもって行き方、アイコンタクトが重要かつ必要となる距離。

(4) 公共的な間合い 3.6m以上
見知らぬ人との間に確保したい空間的保護が得られる距離。細部は分からないまでも、姿を見たり声を聞いたりに困らない距離。
7.62メートル以上になると拡声器、大きなジェスチャーなど、何らかの調整手段が必要となる。



 日本人の快適空間は、他人に対してはE.T.ホール氏の出したアメリカ人のデータよりもはるかに小さく、アメリカの1/3で、親しい間柄では逆で広くなります。(グラフ参照)

アメリカ・・・E.T.ホール氏調べ
日  本・・・佐藤綾子氏調べ
 日本人は他人に対しての距離が平均118センチ、このデータは、この距離以内に近づくときには、注意すべきだと意味しています。(外国人に対しても全く同じですが)  大切なことは、知らず知らずのうちに対人空間の間合いを侵してしまうこともあるので注意することです。相手に近づいたり、接触をするのが良いコミュニケーションと勘違いしている人は要注意です。セクハラで訴えられることもあります。
 
 対人空間は相手との間柄によって変化するものなので、対人空間を読み取ることによりハタから見て2人の人間関係を推定することもできます。
 お互いに気持ちの良い空間を共有する感性を身につけ、知ることが、スムーズにビジネスを進めたり豊かな人間関係を築く1つのこつです。




イメージマップです。Netscape 2.0 以上を使用して下さい。